子宮体がんと診断された。

2018年5月14日、子宮体がん陽性。がんセンターにて5月25日診断確定。自分が検索した様に同じ誰かのよりどころになれればいいな。ほぼリアルタイム更新です。

歯医者さん

虫歯があって、

ずーっと治療に行ってはサボって

痛くなってお世話になって

痛みが引くとまたサボっての繰り返しでなかなか完治しないで今まで来てたんだけど



がんセンターの中には口腔外科ってのがあるけど、そこは基本的には虫歯治療はしないと書いてあったので、

これから入院、手術となっていく間に

歯まで痛くなったらご飯も食べられなくなっちゃうから

慌てて歯医者さんに電話した。


社長にも話をして

これから入院するまでに出来る限り治療をするから予約の時間次第ではちょこちょこなか中抜けさせてもらうことをお願いし、早速今日歯医者へ行ってきた。


歯医者の先生にも

これからガンで入院する事を話したら

治療が始まると抜歯とかできなくなっちゃうからって事で

前々から言われてた内側にちょこんと生えた奥歯を抜いた。

麻酔がちょっと痛かったけど

これからの事を思えば屁でもなかった。


ちょうどこの歯と普通に生えてる歯の間にばい菌が溜まりやすくなってて

そこの虫歯がなかなか痛みが引かなかったので

これでだいぶ良くなると言われてホッとした。


25日と予定通りなら12日から入院という事を伝えたら、予約外で少し待つ時もあるかもしれないけど出来る限り治療をしましょう!

と言ってくれた。


今回こそはちゃんと治療行きますから!

1週間が経ちました。

月曜日に子宮体がんだと言われて1週間が経つ。

最初の3日間は私もおとうさんも胃が痛かったりムカムカしたり眠れなかったり大変だった。

でも人間ってすごい生き物で

だんだんそれにも慣れていく。


変わったことは

子供たちが家のことや私のことを手伝ってくれるようになった。

文句ブーブーでやっと動くような感じだったのが

帰って来たら洗濯物がしまってたたんであったり

ご飯を炊いておいてくれたり

娘の迎えを快く引き受けてくれたり

(まぁいつまで続くかわからないけど)


でも、何より嬉しいのは



「ありがとう」



って言葉を聞く場面が多くなったことかな。



その反面、

当たり前のように未来を語る事が出来なくなった。


10年、20年はもちろん


数ヶ月先の事すら安易に語る事が出来ない。


夏は海に行かなくちゃ。今年も笹川流れに行って潜るんだ。去年は日帰りで超疲れたから今年は泊まりで行くぞ。

その前に中体連もある。写真もたくさん撮らなくちゃ。

部活の学校の送迎や練習試合を見に行ったりしたいし

孫と色んな所に遊びに行きたい。


涼しくなったらまたおとうさんと温泉にも行かなくちゃ。


そのためにいっぱい働いてお金貯めなくちゃだなー。



1週間前までアレコレ考えては検索して予定立ててたのにな。


今では検索履歴には

子宮体がん

入院費用

高額医療費制度

抗がん剤

がんセンター とか。


そんなものばかり。



それでもまた明日から1週間が始まる。

いつもと変わらない月曜日。

未来が簡単に語れないからこそ

1日1日を大切にしなくちゃなんだろうな。


今日も1日、家族と共に穏やかに過ごせた事に感謝しよう。

初めてのがんセンター

産婦人科の受付の人から


「13時までに行ってください。

でも、飲んでる薬などがある場合はその時間よりも40分くらい早く行ってください。」


って言われていたので

余裕をもって早く家を出た。


ついこの間は結婚してから初めての夫婦旅行をしたばっかりなのにね。

あの時とは雲泥の差だよね。


なんて言えるくらいにはなったけど

まだ気を許せばのび太が居眠りするよりも早く泣ける。


がんセンターは家から車で1時間くらいかかった。


結構新しい建物で、芝生がたくさんあって緑が多くて整備されてて

駐車場には県外ナンバーの車もたくさんあった。


まだ早いけど病院の中をちょっと探索してみようか。

って事になって院内へ。

エントランスには駅からのバスもあるらしい。


車椅子も10台くらい置いてあった。

珍しかったのはスーパーとはちょっと違うけど、荷物を運べるようなカートがやっぱり10台くらいあったこと。


きっと長丁場になる人が多いだけあって荷物も多くなるんだろうな。


そんな一つ一つが改めて

私ガンになったんだなぁと感じさせられる。


当たり前だけど、科も独特で、生検とか、放射線とかそういう類のものばかりだった。




とりあえず受付で聞いてみたら早かったけど受付してもらえたので必要な用紙に名前やら既往症やら飲んでる薬やら妊娠出産歴やらを記入。

身長と体重がわからないと言ったら

測る場所を教えてくれた。

靴を脱いで立つだけで両方計測しやがった。

ちなみにわたしは太っていて

わたしの体重は国家秘密なみなのでおとうさんは興味津々だったけど、

もうこの際わかってもいいや!と思ったら自分でもびっくりするくらいの肥え具合だったのでやっぱり公表はやめることにした。


二階の外来受付を案内されてひたすら待つ。

早く行きすぎたから当然呼ばれない。

途中受付に言ってすぐ近くにあった院内のレストランでお昼を食べる事にした。


明るくて開放的で食券とかじゃなくてシェフみたいなのがちゃんとフライパンを振って調理してる。

2人で食べたのはざるそばだったんだけど、とっても美味しかった。

きっと長い入院生活の希望の光になるんだろうなぁと思った。


2時30分頃、やっと自分の番号が表示された。

まだ多分30代くらいの女医さんだった。

女医さんがよかったからホッとした。


おとうさんはまだ同席しなくてもいいか確認したらまだ大丈夫って事で、

まずは産婦人科でなんと伝えられたか聞かれて、妊娠出産の回数と帝王切開だった経緯とか聞かれてその後内診。


内診も丁寧で

「触りますよー」

「器具入りますよー」

「少し動かしますよー」

「抜きますよー」


って感じで逐一言ってくれる。

でも最後の


「最後に子宮の中の方をちょっといじくるけど、これは結構痛いから頑張ってねー」


って言うのはビビった。

確かに下っ腹の中の奥の方にズーンって痛みがあって、その後に臓器を引っ張り出されるような、掻き出されるような感覚が痛みと一緒にあって

一生懸命深呼吸しながら耐えた。


なんとか無事終えて、着替えが済んだらご主人と診察室へどうぞー

って言われておとうさんを呼んで一緒に診察室へ。


組織をとったこと、

エコーで見た所、子宮内膜が2センチと厚いこと、

でも生理前だと1.5センチとか厚くなる時もあるからなんとも言えないんだけど

まぁ最初の検査で悪性のガンがって出てるからガンはガンということ、

子宮頚がんじゃなくて子宮内部にある

子宮体がんという事を説明された。


さらに、

転移がないかを調べるためにMRIを予約します。

1週間後なら今日の検査の結果も出てるのでMRIの後に結果のお話をしましょう。


さらにさらに、

手術の予約も一応しておきましょうか。一番近くて6月14日ですね。

2日前に入院してもらって、順調にいけば10日で退院ですねー。


一応とはいえあれよあれよと進んで行く。


待っても仕方ないでしょ?

治療するなら早いにこした事はないですよ。


そのとうり。


追いつかないのは思考回路だけ。


帰りに採血して行ってもらって今日はおしまいですよー。


最後の採血も、一発ですんなり終わりノンストレス。


お会計は機械で診察券を入れると金額が出る。

おっとその前に、ちゃんと近くに銀行のATMがあるからとりあえず30000円下ろして会計へ。


11930円。あれ?結構安かった?


次はMRIだからもっとかかるのかなぁ。

やっぱりガンってお金がかかる。


これから一体いくら必要なんだろう?

考えるだけでクラクラしながら

とりあえずおとうさんの会社に電話して高額医療費の何かの手続きの申請をお願いしておきました。


帰りの車の中で、

ガンに関わってる人の多さにびっくりした事を2人で話しながら

なんかお腹すいたねってなって夕方だけどガストに寄って軽く食べちゃった。


頑張ったご褒美だとか言ってね。


とりあえず次は25日。

あぁ。支払い日じゃん。

社長に休むって言わなくちゃ。

でもそんな事気にしてられないよね。


とりあえず言われることを一つずつ

やっていくしかないもんね。


それにしても1日疲れたー!!